超硬エンドミルとは
ドリルが「穴を開ける」という一点に特化した工具であるのに対し、エンドミルは「自由に形状を削り出す」という汎用性に優れています。例えば、側面加工、溝加工、ポケット加工、曲面加工、3D形状加工など用途や刃先の形状によって様々な種類のものがあります。
1本の工具で多様な加工をこなせるため、切削工具の万能選手としてマシニングセンタ、NC旋盤、フライス盤などで活躍しています。
当社製超硬エンドミルの強み
当社で製造しているオーダーメイド超硬エンドミルには、量産品にはない多くのメリットがあります。
加工するワークの材質、形状、加工精度、使用する機械の特性に合わせて最適な設計が可能です。切り込み量や送り速度を最大限に引き出すことで、加工時間の短縮に繋がります。また工具寿命や交換頻度についても、ワークに適した材質とコーティングを自由に組み合わせられることで、摩耗や構成刃先の抑制に効果的です。
一見するとオーダーメイドは高価に思えますが、長期的にはコスト削減に繋がることが多くあります。加工時間の短縮、加工精度の向上による不良品削減、工具寿命の延長は、トータルでの生産コストを低減させます。また、複数の汎用工具を使い分ける必要がなくなり、工具管理の手間も省けます。
超硬エンドミルの紹介
超硬ボールエンドミル
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先端が球状になっているエンドミル 曲面を持つ金型加工では、磨き工程前の加工用工具として使用されています。 超硬ボールエンドミルは、剛性に優れるので高速切削ができて、磨き工程の工数短縮に採用されています。縦加工のR形状にも応用できます。 |
座繰り加工超硬エンドミル
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ドリルより芯厚が大きく工具剛性があるのでたわまずに斜め穴加工ができます。 貫通穴加工での出口に発生するバリを抑制できます。 剛性がありチップポケットも大きく取れるので切削速度を上げることが出来ます。 |
段付き超硬エンドミル
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45°面取り加工を同時に行なうことができる超硬エンドミルです。 特殊な溝加工に対応するような切削工具形状にすることで1工程で複数の切削加工が可能になります。 |
特殊エンドミル
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被削材の特殊輪郭形状に切削加工出来るように超硬切削工具の刃形をプロファイル研磨機で成形した特殊切削工具です。多様な複雑形状に対応しています。 |