アルミニウム合金と銅合金の切削適合材質
粗切削加工には、超硬合金N10(タンガロイ規格TH10)が最適で
仕上げ切削にはダイヤモンド焼結体か超硬合金にダイヤモンドコーティング処理をするDLCコーティングが好適な場合もあります。
アルミニウム合金の切削情報
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一般的な切削現象とし、切り粉が長く伸びやすく、溶着も起こりやすいが切削工具の摩耗が生じにくく
高速切削が可能とされています。
しかし、アルミニウム合金に含有する材料によって起こる現象はまったく異なります。
適正な切削条件として、
アルミニウム合金では、切削速度は高速サイドに設定が好ましいです。
アルミニウム合金は、軟質なため、切削加工面に切り粉が巻き付き接触したりすると表面に傷がついて加工精度を損ないます。
そのような現象は切削油剤の潤滑作用によって改善できます。
切削油剤は各メーカーから専用油剤が用意されているので加工条件に応じて適正な油剤を選びましょう。
アルミニウム合金の切削条件
切れ刃が鋭角な切削工具を選んでください。
シャープな切れ刃の切削工具は切削抵抗を減らして面粗度の向上とバリの発生、溶着を防いで切り粉の処理を良くします。
一味違ったアルミニウム合金専用超硬工具をご用意いたします。
工具例
ワーク材:ADC12
加工内容:アルミダイキャスト
使用機械:マシニングセンター 切削水溶性
切削工具:DLCコートから虹色水素フリーコート付フラットドリルへの切替え
効果 :工具寿命大幅UP
ワーク材:ADC12
加工内容:アルミダイキャスト
使用機械:マシニングセンター 切削水溶性
切削工具:DLCコートから青色水素フリーコーティング付直溝多段への切替え
効果 :貫通穴でも切削油が効果的に潤滑する工具形状
DLCコートからの切り替えで工具寿命大幅UP